皆さんは、パソコンを使っているときに、操作ミスをして「あ!間違えた」と思ったとき、どうしていますか? 例えば、入力した文字を間違えたなら、その文字を削除すればよいし、画像を消してしまったならもう一度画像を挿入すればいいのですが、間違った操作ごとにそのフォローも変えなければいけません。
今回はそのようなときに使えるショートカットキーである「Ctrl + Z(元に戻す)」、「Ctrl + Y(やり直す)」を紹介します。機能を理解して使いこなせるようになると、とても便利なのでぜひここで覚えておくといいでしょう!
Ctrl + Z(元に戻す)、Ctrl + Y(やり直す)とは?
「元に戻す」という操作は、直前に行った操作をする前の状態にすることです。この直前に行った操作というのは、アプリケーションごとに分けて記録されています。
例えば、Wordで文字を入力して、その後Excelで画像を挿入したとします。ここでWordを選択した状態で元に戻してみると、文字を入力される前の状態となり、その後にExcelで元に戻すと、画像が挿入される前の状態に戻ります。
また、消した文字が1文字ずつ戻る場合や、数文字が一気に戻る場合など、アプリケーションによって、「元に戻す」を実行したときにどのような動作をするかが変わることがあります。
次に、「やり直す」という操作は、元に戻した操作をもう一度再実行するというものです。「元に戻す」という操作をなかったことにする操作とも言えます。元に戻す必要がないとわかったときなどに活用できると思います。
「元に戻す」と「やり直す」の操作をまとめると、下の図のようになります。
▲ 「元に戻す」と「やり直す」の機能のイメージ
「元に戻す」、「やり直す」の操作をそれぞれ実行するショートカットキーが、Ctrl + Z(元に戻す)、Ctrl + Y(やり直す)です。Ctrl + Z(元に戻す)は多くのアプリケーションに設定されているショートカットキーですが、アプリケーションによっては、Ctrl + Y(やり直す)が他の操作に割り当てられて実行できないこともあります。
トリビア:「元に戻す」や「やり直す」が使えなくなるときとは?
「元に戻す」という操作は、とても汎用性の高い操作と言えます。直前の操作を戻したいと思ったときのほとんどは「元に戻す」や「やり直す」を実行すればいいのですが、「元に戻す」と「やり直す」が使えなくなってしまう状況が存在します。
まず、アプリケーションやパソコンを終了してしまうと使用できなくなります。「元に戻す」と「やり直す」による操作は、パソコンの部品のひとつであるメモリに記録される情報によって動作しており、アプリケーションやパソコンを終了してしまうとメモリに記録されていた操作の情報が消えてしまうことによって使用できなくなります。
次に、元に戻したあとに、別の操作を行うと「やり直す」が実行できなくなります。「元に戻す」を実行した後に別の操作を行うことで、「やり直す」で実行される操作の情報が行われていた操作の情報に上書きされることによって実行できなくなると考えられます。
他にも、「元に戻す」、「やり直す」は連続して使用することもでき、ずいぶん前に間違えたという場合でも対処することはできますが、元に戻すことができる限界はあるので、過度な期待はしないようにしましょう。
次回のITトリビアは?
この記事では、Ctrl + Z(元に戻す)、Ctrl + Y(やり直す)の機能について紹介しました。パソコンを操作するときには、きっと間違えることがあると思います。そんなときに、すばやく対応するために元に戻すという機能やそのショートカットキーを扱えると良いと思います。
次回は、選択の操作にまつわるショートカットキーをいくつか紹介する予定です。選択はあらゆる操作のための操作なので、知っておくと良いと思います。ぜひ見てみてください!
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