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北畠神社

北畠神社とは

 北畠神社とは、三重県津市にある神社です。伊勢国司の北畠顕能を主祭神とし、配祀神として北畠親房と北畠顕家を祀っています。北畠神社には庭園が隣接しており、その庭園は日本三大武家庭園として知られています。今回はそんな北畠神社について紹介していきます。

北畠親房・顕家・顕能

 初めに、祀られている人物等の紹介から行います。

 北畠親房は鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて活躍した公家の一人で、「大日本は神国なり」という書き出しから始ることで有名な「神皇正統記」を記したことから歴史家としても知られています。また、後醍醐天皇の側近で「後の三房」としても有名な人物です。

 北畠顕家は親房の長男で南朝側の武将として知られています。建武の新政では陸奥守となり、奥州の統治を行った人物です。武勇に優れ、土岐頼遠や足利尊氏を破ったとされています。また、最年少で参議に任じられたり陵王を舞ったりと様々な逸話が残っている人物です。

 北畠顕能は親房の三男とされていて、現在の三重県北中部あたりにあった伊勢国の国司として知られています。顕能は伊勢を中心に、南朝側の重要人物として活躍した人物です。

本殿

 北畠神社には、拝殿は勿論のこと留魂社や北畠顕家公の像、庭園など様々な見どころがあります。拝殿は朱色の綺麗な色をしていて、正面に天狗の面が飾られていることが特徴的です。また、深い緑に囲まれていることもあり、朱色の拝殿が映えるように感じられました。

北畠氏館跡庭園

 北畠神社は北畠氏の館跡に造られた神社です。しかし、織田信長の侵攻により滅ぼされ、残っている物はほとんどありません。しかし、庭園は残っています。この庭園こそ北畠神社の大きな見所です。

 庭園は日本三大武将庭園の一つに数えられる綺麗な庭園で、木々の美しさや枯山水、苔などを楽しむことができます。緑に囲まれた庭園では、澄んだ空気が感じられる、とても落ち着く雰囲気を持つ場所でした。秋には紅葉も楽しめるとのことで、また違う風景を見せてくれるようです。

終わりに

 北畠神社には入場料はかかりませんが庭園には300円かかります。歴史が好きな方や日本庭園の雰囲気が好きな方にはおすすめの場所です。三重県に訪れた時には、是非行ってみてください。