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献血してみませんか?

 皆さんは献血に行ったことはありますか? 行ったことがある人は少ないと思います。献血とは、病気の治療や手術などで輸血や血漿分画製剤を必要としている患者さんのために、健康な人が自らの血液を無償で提供するボランティアです。今回、私たちは秋葉原にあるakiba:F献血ルームを取材しました。はじめての人でも不安なく受けられるよう、献血の一連の流れを紹介します。

献血のながれ

1.受付

本人確認書類(マイナンバーカードや顔写真付き学生証など)による本人確認を行います。

2.質問回答

献血前に体重測定を行います。健康状態に関する質問に回答します。

3.問診

医師による問診を受けます。また血圧・脈拍測定及び体温測定を行います。

4.事前検査

血液型の検査やヘモグロビン濃度が基準を満たしているかどうかの測定などを行います。

5.質問回答

採血ベッドに横になり採血を開始します。献血は15分程度時間がかかります。

6.休憩

献血後は、休憩場所で十分に水分をとりしばらく休憩します。

献血体験談

 はじめての献血の感想を伝えるため、取材に行った新聞委員の中で献血未経験の私が献血に挑戦しました。

 献血の手順や注意事項などについて丁寧な説明を受け、いくつかの質問に回答しました。それらの質問はラブラッドという会員サービスでも事前に回答することができ、あらかじめ利用しておくと時間の節約になります。血圧測定や体重測定等を行った後、献血前は血管を広げるために温かい飲み物を飲むように勧められたので、自動販売機(無料)で温かい紅茶を飲みました。その後、血液型の測定を行い、もう一度休憩した後に呼び出し機が鳴り、採血ベッドへと案内されました。

 献血は痛いのではないかと不安でしたが、針が自分の腕に刺さっても(正直最初はチクッとしましたが)痛みは全然感じませんでした。その後も、看護師の方から自分の子供についての面白い話をしていただき、全く気になりませんでした。

 献血後の30分間は休憩をしなければならないのですが、その時間は天国でした。なぜなら周りには様々な漫画や飲み物があり、すべて無料で利用でき、さらに献血後は自由に冷たい飲み物も飲めるからです。私はドラゴンボールという漫画を読みながら、メロンソーダを飲んでゆったりと過ごしました。 

 誰かの役に立つ活動の第一歩を、献血で始められたことはとても良い経験となりました。これからも続けていきたいと思います。

体験者 新聞委員 K.I.

献血できる場所

 献血は主に献血ルームと献血バスで行うことができます。献血ルームは交通の便が良い場所にあり、東京都には現在13の献血ルームがあります。また、献血バスは駅前ロータリーやショッピングモールなど様々な場所を回っています。献血バスの運行スケジュールは日本赤十字社東京都赤十字血液センターのホームページで確認することができます。

akiba:F献血ルーム

 JR秋葉原駅電気街口から徒歩1分の場所にあります。 休憩スペースではアニメや企業等とコラボした秋葉原らしい展示をしています。2024年7月取材当時は、「恋は双子で割り切れない」とのコラボ展示が行われています。過去には「私の百合はお仕事です!」、「わたしの幸せな結婚」や「はたらく魔王さま!!」など様々なアニメやゲームとコラボしています。展示内容に合わせたクリアファイル、ステッカーやマスクケースなど記念品をプレゼントされることがあります(※展示の見学のみの来場はできません)。

 荷物を入れるロッカーも完備されており、重たい荷物をもっていても安心です。また、休憩スペースには多種多様なマンガやコミックスがあり、休憩時間には自由に読むことができます。さらに、紙コップ式の自動販売機が2台設置されており、コーヒーやジュースなどの飲み物が無料で提供されています。施設内は明るく、落ち着いた雰囲気で安心して過ごすことができます。

〒101-0021
千代田区外神田1-16-9
朝風二号館ビル5階
(JR秋葉原駅電気街口徒歩1分)
Tel:03-3251-8201

◆400・200mL献血
 9:00~17:30(昼中断なし)
◆成分献血
 9:00~16:30(昼中断なし)
◇定休日
 年始年末

献血Web会員サービス「ラブラッド」

 「ラブラッド」とは献血 Web 会員サービスのことです。会員になると全国の献血会場(一部を除く)のWebやアプリでの予約を行うことができます。また、ポイントを貯めて記念品と交換することができ、血液の検査結果を含む献血記録を献血後数日でWebやアプリで確認することができます。

Q&A

Q1 はじめて献血に行く場合、 準備したほうがよいことはありますか?

 事前にHPで献血基準等について確認してください。また、健康診断ではないので、食事と睡眠をしっかりとってきてください。ラブラッドで事前予約ができますので、ぜひご活用ください。

Q2 一人で行くのが不安な場合、 友人と行っても大丈夫でしょうか?

 ぜひ皆さんで来てください。ただし、隣のベッドや同じタイミングでの案内は保証できません。

Q3 献血に行ったことのない人にメッセージをお願いします。

 血液は人工的に造ることができず、長期間の保存もできません。患者さんへ血液を届けるためには、献血に頼らざるを得ない現状があります。献血は大学生の皆さまも挑戦できる身近なボランティアです。少子高齢化の今、若い方の力が必要です。あなたの60分で救われるいのちがあります。まずはお気軽に近くの献血ルーム・献血バスにお越しください。お友達と一緒のご来場も大歓迎です。ご家族やお友達など周りの方に献血の話をすることが、献血を広めることにつながります。献血にご協力いただけない方も、様々な協力方法がありますので、今回の記事をきっかけに献血に興味を持 ってほしいです。皆さまのご協力をお待ちしております。

おわりに

 献血を受けたことのない人は不安かもしれませんが、安心して受けることができるようになったのではないでしょうか。また、献血は身近にできる社会貢献のつです。電大生の皆さんにとって貴重な経験となるでしょう。自分の健康状態を確認しながら、他人を助けることができる素晴らしい機会です。ぜひ、一度献血に挑戦してみてください。あなたの一歩が、多くの命を救うことにつながります。

取材協力:日本赤十字社東京都赤十字血液センター