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陸上自衛隊のWAPC試乗に行ってきた!

 2024年8月8日(木)、陸上自衛隊東部方面隊の駒門駐屯地で駐屯地見学会が行われた。今回は我々新聞委員会の委員3人で取材に伺った。機密性保持のため、撮影ができない場所が多かった。

駐屯地内を見学

▲初めに案内された建物

 集合場所の市ヶ谷グランドホテルから約2時間ほどかけて静岡県御殿場市にある駒門駐屯地に向かった。到着して最初に正面建物に案内され、駒門駐屯地の紹介を受けた。その後、駐屯地内を一周し、装備や建物内外を見学して回った。残念ながら、大半の装備を写真に収めることはできなかった。

10式戦車

 三菱重工業が生産するこの10式戦車は、日本陸上自衛隊の4代目の最新国産主力戦車である。
 最新型のネットワークシステムを取り入れており、レーザー探知機や風センサ、全周に装備している防御センサーで相手の攻撃を探知する。
 外観はブロック構造で、ブロック構造の利点は、外からの衝撃で傷ついたときに、その部分だけを交換できることである。
 車体部の鋼鉄製スカートの下にゴム製のスカートがついており、相手から熱源探知で探知されぬよう、戦車の熱源を隠すカバーをかけている。防空管制灯(前灯)は敵に光で見つからないよう、車体直前の地面しか照らさないような設計になっている。
 クーラーは器材を冷やす為についている。
 重量は44トン。主砲は44口径120㎜滑腔砲を備える。

90式戦車

 10式戦車と同じく三菱重工業が生産する陸上自衛隊3代目の主力戦車である。90式戦車及び10式戦車は
弾の軌道を安定させるため、砲身の内側がツルツルと滑らかな仕様になっている。またその砲身が熱で曲がらないようなカバーが施されている。
 重量は50トン。最新型の10式戦車は軽量化に成功したようだ。

お昼ご飯

▲8月8日(木)の駐屯地の昼食

 駐屯地内を一通り見学した後、昼食をいただいた。その日の昼食のメニューはトムヤンクン、半ライス、豚にんにく茎炒め、乳飲料コーヒーだった。栄養バランスがよく、健康的である。トムヤンクンの辛味に対しコーヒーがついていて、味の補完もされており美味しかった。

▲食堂内の様子

WAPC試乗!

 昼食をとった後は、今回の目玉であるWAPCの試乗体験が行われた。正式名称は96式装輪装甲車。あくまで人員運送が目的の車であるため、レーダー等は装備されていない。10人乗りで、路線バスのようにタイヤの空気を自動調整できる。運転席とは別に、後部の乗り降りドアには、下の写真のように1人用と大人数用で2種類がある。

▲大人数を出入りさせる大きなドアとその内側にある1人用の小さなドア

  ついに試乗!運転手の手元は車内で操縦を行い、顔だけをひょこっと出していた。

▲WAPC発進!

 後部座席からの景色は写真のようになっている。当日は雨天だったため、見栄えはあまり良くなかった。しかし、いざ走り出すとジェットコースターのようにスリリングで迫力満点の体験だった。

▲後部座席からの景色

 見学には他にも参加者がおり、4人ずつのグループで試乗した。順番を待っている間、現職の自衛官から特別に自衛隊支給のコートを着る機会をいただいた。

▲試乗の順番待ちで敬礼!

引退した戦車の展示

 試乗を終えたところで、かつて戦場で活躍していた、戦車を観覧した。74式戦車(改)と61式戦車だ。
 74式戦車(改)は4人乗りで、キャタピラがゴムでできている。従来は鉄製だが、アスファルトが傷つかないような改良がされている。また起伏の激しい道でも車体を水平に保つような作りになっている。
 61式戦車は、紹介した戦車の中で唯一のマニュアル仕様である。この戦車が実働していた時は、車内スペースが限られていたため、無理やり人を機体周りに乗せて出動人数を補っていたという話もある。

▲74式戦車(改)

▲61式戦車

まとめ

 戦車を後ろに参加者みんなで写真撮影をしたところで、今回の見学会のすべてのプログラムは終了した。今回の見学会では非常に貴重な体験をさせていただいた。この記事で少しでも陸上自衛隊に興味を持った方は、ぜひ他の日程で行われている見学会にも足を運んでみて欲しい。